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夢の扉 漁場予測システム齊藤誠一 トレダス スマート水産業 [夢の扉 漁場予測システム齊藤誠一]

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夢の扉(2014年1月26日放送)では、漁場予測システムで知られる北海道大学大学院水産科学研究院の齊藤誠一(さいとう せいいち)教授が紹介されます。

タイトルは、「漁場を予測し水産業に革命を!」

トレダス 漁場予測システムとは?
漁業関係者に向けた水産海洋情報サービスで、
「魚が捕れ出す」という語呂合わせの「トレダス」と名付けられたシステムです。

リモートセンシング技術と呼ばれる人工衛星を活用した電磁波を撮影し、
海面水温や植物プランクトン濃度などを調査する技術を応用しています。

魚が獲れる環境、つまり、魚の居場所を割り出す事が可能で、
観測衛星から得た海洋情報を解析し、過去の漁獲高と照らし合わせる仕組みです。

その分析力は、3日先の漁場まで予測可能です。

トレダスのシステム系統は2種類有ります。

・インターネットで水産海洋情報を提供する「Web トレダス」
・衛星通信を活用して漁船端末に水産海洋情報を提供する「OnBoardトレダス」

GIS(Geographic Information System=地理情報システム)機能を搭載したタッチパネル式の専用ノートパソコンと
漁船の搭載するGPSを接続し、
リアルタイムに自船の位置を確認しながら指示された漁場に向かって効率的な進路を取る事が出来ます。

漁場予測システムOnBoardトレダス画像
toredas.jpg
漁船端末に表示されるイメージで、この画面では、
スルメの漁場を表示しています。

魚種については、スルメイカ、サンマ、ビンナガマグロ、カツオの4種類が予測出来ます。

トレダスのシステムの構築には富士通が参加しています。

トレダス 漁場予測システム 仕組み 解析方法
サンマ漁を例にとると、リモートセンシング技術により
サンマが好む温度を割り出す
サンマが生息する海の状態を潮目やクロロフィル濃度で割り出す・・・
などのデータと、過去のサンマ漁で「いつ頃」、「何処で」の情報を照らしあわせ予測します。

漁場予測システム トレダス 運用

北海道函館市にある「有限責任事業組合スペースフィッシュ」で運用開始され、
現在は、株式会社 グリーン&ライフ・イノベーションで運用されています。

今まで漁業は、経験と勘で漁場を探していましたが
目的の漁場のデータが提供される為、漁場を探索する工程が短縮され
漁場に直行できるので船の燃料も10~20%削減の効果も有ります。

glinnovation.jp/

北海道大学大学院水産科学研究院 齊藤誠一教授
海洋資源計測学の第一人者で、水産学博士・技術士(応用理学)の肩書きを持ちます。
齊藤誠一教授は、トレダスのデータ解析・分析技術の開発を担当しました。

「こんな予測は当てにならない」と漁師たちから批判が相次ぎましたが、
批判を浴びて前進する」という信念の元、IT技術を使った「スマート水産業」を提唱し 
漁師の経験と勘が頼りだった従来の漁業に、漁場予測システム トレダスで「革命」を起こしました。

例えば、根室でサンマ漁を行っている漁師からは
「漁は夜なのに、今までは朝早く出港して漁場を探さなければならなかった。
トレダスを使えば、昼過ぎに船を出しても夜の漁に間に合う」
という声が寄せられているそうです。
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